教育理念・方針・目的

中国の思想家荀子は、「学は、以って、已むべからず。青は藍より取りて、藍より青し」と説いています。人は、学問をやめるべきではない、励み続けるべきであるという意味があります。

つまり、藍と言う植物に手間を掛けて青が生み出されるのと同じように、人間も学問し続けることによって理想に近づいていくということを説いています。弟子が師匠を超えて素晴らしくなることをたたえるとともに、弟子も、師匠も人間として学び続けることによって藍から青になってゆくと考えます。

本校は、「出藍の誉れ」を建学の精神とし、生命の尊厳と人間愛を基盤に豊かな人間性を育み、専門職業人として学び続けることを支援し、対象の健康上の課題に対応できる、看護実践力を身につけるとともに、広く社会に貢献する人材を育成します。

教育方針
人間的なふれあいの中で、それぞれの個性を伸ばし、新たな能力が生まれるよう支援します。さらに、誠実で自立した行動がとれるように方向づけ、広い分野に関心を示し、主体的に学び、考えられるように動機づけをし支援します。

教育目的
自己の主体性の確立を目指すとともに、豊かな人間性を育み、専門職業人として社会に貢献できる看護師を育成することを目的とします。


 ~シンボルマークの由来~
 看護の看を手と目であらわし、深谷ねぎの緑をスクールカラーとして図案化しました。

  あたたかい目とやさしい手をそえる事ができる看護師に育ってほしいとの願いをマークに託しています。


3つのポリシー
①ディプロマポリシー

本校では、次の5つの力を卒業までに身につけ、所定の単位を修得した学生の卒業を認定し、専門士(医療専門課程)を授与します。

Ⅰ.倫理観を持って行動する力

1. 生命の尊厳、権利を尊重し、倫理観をもって行動することができる。

2. 人間的な相互のかかわりの中で、他者を思いやり誠実な行動ができる。


Ⅱ.対象を理解する力

1. 多様な場で暮らしているあらゆる健康レベルにある人々のニーズを、環境との相互作用から理解できる。


Ⅲ.看護を実践する力

1. 対象の健康上の課題に対応するため、対象の特性や状況を判断することができる。

2. 対象の生き方を理解し、対象の意思決定を支えることができる。

3. 対象の安全・安楽・自立をふまえ、科学的根拠に基づき看護を実践することができる。


Ⅳ.多職種と連携・協働する力

1. 社会情勢に合わせた保健・医療・福祉チームにおける看護師の役割および他職種の役割を理解し、連携・協働できる。

2. 地域医療を担うチームの一員として、行動するためのコミュニケーション能力を備え活動できる。


Ⅴ.自ら学び続ける力

1. 自己の課題を明らかにし、学び続けることができる。

2. 社会から求められる看護師のあり方について、常に意識を持ち続けることができる。

3. 専門職業人として自覚を持ち、看護に対して探求することができる。



②アドミッションポリシー

本校は、教育理念・教育目的に沿った人材を育成するため、次のような学生を求めます。

1. 看護師になる意思を持ち、自ら学び成長しようとする人。

2. 思いやりがあり誠実で、人とのかかわりが好きな人。

3. 自分の行動に責任を持ち、健康や生活の自己管理ができる人。



③カリキュラムポリシー

カリキュラムポリシーはディプロマポリシーの達成のために、どのようなカリキュラムを編成しどのような教育内容・教育方法を実施し、学習成果をどのように評価するのかを定めた基本的な方針です。

1. カリキュラムは、入学時から卒業まで一貫性・整合性を持った教育体制をとることにより、看護に関して初学者である学生が段階的にディプロマポリシーの5つの能力を修得していける編成とする。

2. 看護専門職としての知識・技術・態度を修得するために、「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」と体系的に編成し、講義、演習、そして実習へと段階的に学習を深められるような授業を展開する。

3. 一人ひとりの個別性を大切にした教育のために、少人数グループを一人の教員が担当し、入学から卒業まで学習及び学生生活全般に係る支援体制を整える。

4. 授業は、それぞれの科目を講義、演習、実習などの多様な学修形態を通じて展開する。グループワーク、プレゼンテーション、討議、シミュレーションなどの能動的学修(アクティブラーニング)を取り入れる。

5. 臨地実習の充実を図り、対象となる人とのコミュニケーション力及び対象を尊重する精神的態度を伸ばすとともに、臨床判断力、科学的根拠に基づく看護実践力や多職種と協働する力を強化する。

6. 学習の過程における経験を振り返る事で、知識の統合を図り看護の意味を見出し、看護実践に活かしていくために必要な省察的態度を身につける。

7. 学習成果の評価は、シラバスに明記された学習目標に基づく試験、小テスト、レポート、パフォーマンス評価等、総合的に行う。自らの知識・技術・態度を評価し、他者からの評価を受け止め、気づきや課題を明らかにして学び続ける態度につなげる。

8. 学習成果の評価及び学生自らの授業への取組の主観的評価、卒業時のアンケートなどを活用することで教育内容や教育方法の改善につなげる。